健康の維持や増進には毎日のバランスのとれた食事が大事です。私たちは食物の栄養素を摂って生命を維持していますが、 栄養素のみでなく一般の食品に含まれる成分の機能にも注目が集まる時代となりました。そのような特定機能にも気を付けていくには、 嗜好に偏った食事摂取の傾向がある場合、まずそれを是正する必要があると言えるでしょう。多様な栄養素や機能性成分を無理なく摂るには、 自己判断ではなくあらかじめ様々な食材がバランスよく選択され、栄養素の消化や吸収など調理方法にも 工夫がなされたメニューの冷凍弁当セット販売は一つの選択肢になるのではないでしょうか。

福田 也寸子

武庫川女子大学教授・博士（食物栄養学）・管理栄養士 行政を経て大阪府立成人病センター（現大阪国際がんセンター）に 栄養管理室長 として勤務する中、入院中の栄養問題症例に対する栄養サポート活動、 及び通院中の糖尿病患者への体験実食型糖尿病教室実践編の実施等、 新たな臨床栄養管理業務に取り組み、現在は兵庫県西宮市の 武庫川女子大学において臨床栄養学の教鞭をとっている。 著書、各種学会発表や論文発表の他、実務体験を活かした教育法の成果として透析食や糖尿病食等のレシピコンテスト教育部門の受賞多数。